ボッティチェリ展

桜の満開を迎えたせっかくの日曜日は、未明からの雨だった。
雨でなければ、焼き鳥片手に花見で一杯、と思っていたけれど、とてもゴザを広げられる天気ではなかった。
特に予定はなかったので、上野の都立美術館にボッティチェリ展を見に行った。

今日が展覧会の最終日だ。
暇さえあれば(まあ、お金もだけれど)、イタリアまで本物を見に行きたいが、
しばらくは無理でしょう(生きていればいつか行けるかもしれないが)。
ボッティチェリはイタリアルネサンスの先駆けとなった画家だ。
この展覧会にはさすがに有名な「ヴィーナスの誕生」や「春」は来ていなかったが、
精緻で色鮮やかな本物の絵画の数々を堪能してきた。
結構な見物客の数で、二時間以上美術館の順路を巡って、すっかり疲れた。
展覧会から出てくると上野の森は人で溢れていた。
雨が上がって、花見客がドッと繰り出して来たようだ。

とても人混みをかき分けて歩く元気は残っておらず、
アメ横方面で昼食を取ろうと思ったが、ここも長蛇の列だった。
比較的空いていた寿司屋に入って、ビールとハイボールを飲み
あとは電車に乗って、うとうとしながら帰ってきた。
家に帰ってくると、昨日注文しておいた背広が届いていた。
久しぶりの東京は疲れた。