シルバー・ウイークってなに?

台風の敬老の日、天気は大荒れだったけれど、老夫婦二人の我が家は静かな一日だった。次々と台風が発生して季節はもうすっかり秋になった。九州に甚大な被害をもたらした14号がこれから本州方向に来るようだ。ほぼ毎年のことになってしまったとはいえ、被災者の健康と生活環境の今後が気になってしかたがない。インターネットを見てしまうとなかなか寝付けない夜になる。

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曇り時々驟雨の今日は、晴れ間を狙って買い物に出た。玄関を出るとすぐにスコールがきた。雨と風をかいくぐり、デパートで敬老のお祝いに高野のケーキを奮発して買って帰り、私だけコーヒーを入れ、家内は冷たいプーアル茶を飲みながら、静かに自宅で食べた。目玉が飛び出るほどの高価なシャインマスカットの乗ったショート・ケーキだったが、食べてみると値段だけのことはあると納得した。年に一度なら、親族を一同に集めて食べ放題のケーキ試食会を敬老の日の年中行事として企画してもいいのかもしれないな。

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今夜は秋らしく芋煮に今年初めての秋刀魚の塩焼きを食べた。里芋の一汁と一菜の痩せ秋刀魚だったが、それでも秋の味がして満足だった。

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世の中では最近、連休の有無によらず敬老の日近辺と秋分の日あたりまでをシルバーウイークというらしい。四月末から五月の第一週は昔からゴールデンウイークなので敬老を含んだシルバーの趣旨はわかるけれど、こどもの日あたりで、新年度で忙しくなかなかなか春の休みが取れない親と子が遊ぶ少ない機会として貴重な連休の存在価値は理解できる。でも夏休みが終わったばかりのシルバーウイークってなんなのだろう。お墓参りも先祖の供養も抜かりなく済ましても高齢者にはまだまだ時間がある。まさか老人と遊ぼうという訳ではないだろうし、時間の有り余る年金暮らしの高齢者にもっと散財させようという趣旨なのだろうか。

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先週はシルバーウイークに先駆けて、苗場山麓にある赤湯温泉山口館に行ってみた。屋根のある薬師湯と青湯、川辺に設られた露天風呂の卵湯がある秘湯である。夜八時以降は混浴だが、それまでは時間で男女別が決まっている。八年ぶり二度目の訪問だ。一泊二食付きで9000円だった。f:id:darumammz:20220920040821j:image
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ここは登山口から峠を越え山道をおよそ二時間余り歩いて行かなければならない苗場山の五合目にある。夜はランプの灯りと行灯が点る本当の秘湯だ。崖のような登山道を下り辿り着くと新たに綺麗な別館ができていて驚いた。前回の訪問時に色々話を聞かせてくれた小屋の三代目若主人は別館が完成した五年前にくも膜下出血で他界してしまったと聞いて二度驚いた。昔話をしようと再会を楽しみにしていたのに残念だ。二代目主人も亡くなって現在は若主人の叔父叔母にあたる二代目主人の弟妹が切り盛りしているようだ。僅か八年の間に波瀾万丈、色々とあったようだ。質素だが心のこもった食事をいただき熱めの露天風呂に浸かりながら月日の経つのが早いことを実感する温泉旅行だった。