酪の話

毎日、朝食時にヨーグルトを食べる。
有史以前から自然に発生して食べられてきた「ヨーグルト」の現在の名前はトルコ語のヨールトに由来するらしい。
日本では「酪」と呼ばれて古代の寺院で食べられていたという。
いま我が家で食べているのはカスピ海ヨーグルト
この住居に引っ越す前の家から続いているので、かれこれ10年近くなるのかもしれない。
知人から貰った種がずっと生きながらえているのはすごい。
ルーツがどこか分からないけれど、たぶん京大の家森名誉教授から受け継がれている伝説の菌かもしれない。
手をかけずほったらかしておいても雑菌も生えず、ずっと食べているから強い菌なのだと思う。
酸味が弱くて、自家製(といっても貰いもの)ジャムやシロップをかけて食べている。
ぼーっとした朝のからだをシャッキリさせる効果がある。
それ以外の効果は不明。
牛乳をそのまま飲むとお腹がグルグルするので、もっぱら乳製品はヨーグルトとして摂っている。
チーズも好きだけれど、カロリーの摂りすぎになるのが悩みの種だ。
ちなみにチーズは古代、醍醐といわれていたらしい。醍醐味はチーズの味だったのだね。
酪も醍醐も仏教の古典、大般涅槃経に書かれているそうだから、古代人もきっと滋味豊かな保存食として食べていたのだろう。