GW後半京都無謀旅

5月3日の朝は豪雨だった。
各地の土砂崩れのニュースが流れていた。
山もキャンプもドライブも諦め、さてどこかに行こうかと思ったがなんの計画もなし。
朝9時なって、「そうだ、京都に行こう!」。
困った時の京都旅行...。
切符も宿の予約もなしに東京駅に行き、
数本新幹線を乗り過ごして、自由席に座って昼過ぎ1時には京都に到着した。
静岡を過ぎたあたりから雨があがった。
さて、宿はどうするかな...。
京都駅を下りて、いざ、突撃!駅前旅館。
一軒目、法華倶楽部ホテルは満室。
二軒目、隣の松本旅館。当日は満室だが、4日は空き室があるとのことで
とりあえず、2日目の宿をゲット。

(松本旅館は駅の真正面、バストイレなし朝食付き一泊税込7350円)
その隣の旅館も満室の張り紙があった。
駅裏に歩いて行くと昭和の雰囲気まんてんの小さな旅館が見えた。
当たって砕けろ、飛び込むと
なんとバストイレなしの四畳半なら空いていると言われて難なく決定!

(昭和レトロ、朝食付き一泊7000円、その名も旅館「日本館」。でも家族経営で、なかなかよかった)
築50年は経っていそうな古い旅館だったけれど綺麗に掃除が行き届いていて気持ち良かった。

宿の主人にGWに予約なしは無謀やでぇと言われれたけど、まあなんとかなった。
京都について1時間もせず泊まる場所がきまった。
さて、
5月3日午後は、
東福寺:りっぱな三門(山門)のある寺、新緑が綺麗。

(山門は三門と書いてさんもんと読む)
京都や奈良の歴史遺産はスケールが大きい。

紅葉が見事なのだろう、秋にまた来よう。

(お庭は意外とモダン)

(北斗七星を意匠した枯山水
続いて伏見稲荷大社:お稲荷さんの総本山、

(入り口に建つきつねの彫像はちょっと不気味)
ちょうど5月3日は稲荷祭りの「還幸祭」で、町中に出ていた神輿が社に帰ってくる日。

(神様は飾りつけたトラックで帰ってくる)
たくさんの参拝者がいた。

(御神木のお裾分け)
境内の社巡りはまさに登山だった。

(山全体が境内で頂上に奥の院が鎮座する)
参道はずっと鳥居に覆われていて壮観だ、
千本どころではない数の千本鳥居が続く。

まさにパワースポットだね(なんのこっちゃ!)。
下りてきたら日が暮れた。
夕食は九条烏丸近くのホルモン焼き屋で食べた京風ホルモン焼き。
この日の歩数は3万2千歩だった。
5月4日は小雨がぱらつき晴れたり曇ったりの落ち着かない天気だった。
駅前から京都バスに乗り嵐山で下車し、
嵯峨嵐山駅からトロッコ列車に乗って終点まで行き、

(満員で立ち席乗車券600円)

トロッコ列車から見た保津川下りの舟、もう急流を越えて穏やかな流れになっている)

(ホームにはタヌキの置物が並ぶ、タヌキは他抜きのごろ合わせで商売の神様なそうな)

さらに足を延ばして亀岡市内観光(といっても何もない町だった)、
亀岡は明智光秀の居城のあった町だが、城跡は宗教団体の敷地になっていた。

(保津川下り、乗船料ひとり3900円、船頭のしゃべくりが面白い、プロだね)
そこから雨の中を急流の保津川下りを楽しんで嵐山に戻り嵐山天竜寺観光。

天竜寺庭園、日本庭園は理屈があっておもしろい)

(タケノコが伸びていた)
新緑と竹林が見事だった。
帰りは嵐山から嵐電嵐山線に乗って四条大宮に戻り、
錦市場を冷やかして歩き、
疲れたので駅前に戻り居酒屋に入るがこれは×(見てくれはいいけど、コストパーフォマンス最悪)。

(昨日泊まった旅館の近くから見えた京都タワー
2日目の歩行は2万6千歩だった。
5月5日こどもの日は朝から快晴。
7時すぎに朝食を済ませて
まず目の前の駅に行き、帰りの新幹線の指定席をゲット(これもあっけなく15時24分のひかり234号がとれた)
40年前に行った貴船(きぶね)神社から鞍馬山に登ることにして
出町柳から叡山電鉄鞍馬線に乗って貴船口で下車。

(貴船名物の川床料理の準備中)

とことこ杉林の川沿いを歩き、
仕度中の川床料理を眺めて神社にお参りし、

(増水したらどうするのだろう)
鞍馬山のぬかるみを登って源義経ゆかりの鞍馬寺参拝。
天狗が住む杉の森を歩いた。ここもまた本当の登山だった。
本殿金堂にお参りして長い階段を下り
鞍馬駅の前でお土産を買って電車で出町柳まで戻り、

京都府医大の裏あたり)
薫風さわやかな鴨川のほとりを散歩した。
家族連れや若いペアが河原の日陰でお弁当を広げていた。
都会のど真ん中にこういう広々とした場所は関東にはないな。
新京極を冷やかし、四条の街中からバスで駅に戻って、帰ってきた。
帰りの新幹線から眺めた富士山はくっきり綺麗だった。
最終日に歩いた歩数は2万2千歩だった。
樹種が違うのだろうか、京都の新緑は透きとおるように綺麗だった。
連休最終日の今日は午前中、蛸捕りに行くが成果なしだった。