アカゲラが撮れた

先週末は亡くなった義父の誕生日にちなんだ恒例の北海道の実家訪問だった。
玄関ではいつも愛猫ニックのお迎えが決まりだったが、2か月前に20歳以上(野良猫が住み着いたので正確な年齢はわからない)の天寿を全うして死んでしまったので実家は静かだった。
義母はもう90歳を過ぎているがしっかりしている。
さすがに脚が弱くなったことと少し耳が遠くなった以外は全く矍鑠(かくしゃく)としている。朝夕一時間の散歩とラジオ体操を欠かさずに続けている。

(母と娘達、みんないい年だけどほほえましい)
今年の北海道は春の訪れが遅く、コブシとサクラが一緒に咲いたと言っていた。
今回はちょうどツツジが満開だった(いつもだともう盛りが過ぎている)。

(庭の倒木を焼く)
みんなばらばらの日程で来ており家内は水曜日に、カンチャン一家は木曜日に、私は金曜日に来たし、義弟は日曜日に顔を見せに来た。

一度に大勢がそろってあまりににぎやかになリ過ぎると義母が疲れるから、ばらばらのほうがよい。
金曜日は登別温泉に脚をのばし、カンチャン一家と一緒にホテルに泊った。登別温泉には車で20分ほどで着く。

(登別温泉地獄谷)
予約した第一滝本館はこの温泉一番の老舗で、大浴場が有名だからか中国や韓国からの外国人旅行客でいっぱいだった。
浴室には温度や泉質の異なる大小さまざまな浴槽があり、一周するだけで湯あたりした。
夕食も朝食も広大なレストランでのバイキングを選んだので、食事時は列ができていろいろな国の言葉が飛び交って圧巻だった。でも食事の内容はいまいちだった。

カンチャン一家は土曜の午前中の飛行機で帰り、また実家に戻ってのんびりする。
この時期にはめったにない良い天気が続き、昼間は日なたにいるとジリジリと肌が焼ける感覚だった。折り畳み椅子を出してのんびりしているといろいろな野鳥が飛んでくる。
雀はもちろんだが、ハクセキレイヒヨドリカワラヒワ、エゾセンニュウ(じょっぴんかけたかと鳴く)が鳴き、エゾアカゲラが飛んできた。

日が落ちるとさすが北海道だ、フリースの上着を借りないと寒いぐらいだった。

土曜日の夜は実家の庭で大人ばかりのバーベキュー、仕事を終えて帰ったきた義妹の夫のカズシさんと日本酒を差しつ差されつの宴会は寒いので20時前に切り上げた。
還暦を過ぎて退職後の今は公営の公園の管理人をしているカズシさんは同じ年で、
晩婚で長い独身時代は山歩きと銀塩写真に凝っていた。
当時でも百数十万円もした望遠レンズを担いで日本中を歩いている。
稼ぎの殆どをこの趣味に費やしたらしく結婚後も五百キロ離れた知床にオジロワシオオタカを寝ないで撮りに行ったと義妹が話していた。
写真の出来栄えは趣味の域を越え野生動物写真のコンテストにも入選する腕前だ。
ぼちぼちの老後の趣味とは鍛え方が違うので歯が立たない。
昨日の日曜日、お昼過ぎの飛行機で帰ってきた。