坂東三十三観音めぐり

連休中日の昨日は、体調も戻ってきたので坂東三十三観音めぐりの20番、24番、25番、26番の4か所を廻った。
知人の一人娘が昨年大病を発病して病気平癒を祈念して始めた観音めぐりに妻もお伴をしている。
これと言った予定もないので、写真撮影を兼ねてアッシー君で一緒に行ってみた。
八時前に家を出て首都高を越え常磐道を走り、
最初のお参りは第20番札所の益子観音(獨鈷山西明寺)。


焼き物で有名な町から3.5キロ離れた町はずれの山の中にある。

幽山に囲まれた静寂な仏堂には十一面観音が鎮座する。

頭に白い馬を乗せた珍しい馬頭観音像があった。

(笑う閻魔像もある)
坂東三十三観音めぐりは空海弘法大使に縁のある真言宗の寺を巡り、観音菩薩に般若心経を唱えて祈りを捧げる。
次に訪れた第24番は雨引観音(雨引山楽法寺)、大勢の参拝客に驚いた。

安産と子育てに利益があり丁度大安の日にあったていて子供を連れた地元の参拝客でごった返すほどのにぎわいだった。
第25番はつくば市筑波の筑波山大御堂(おおみどう)、筑波神社入り口の大鳥井のすぐ脇にある。

きっと明治の廃仏毀釈で神社の境内から押し出されたのだろう。遍路の団体客が大勢で経文を唱える姿は現代日本に受け継がれる信仰の今の形を象徴するようだった。
第26番は南明山清瀧寺、創建以来何度も焼失し現在のお堂は昭和に再建されたコンクリート製だった。荒れた境内に参拝客は誰もいない。

知人が納め札を函に入れ、納経帳に宝印を押してもらう間ぶらぶら境内を歩くがこれと言ってみるべきものはなにもない。

(読経する巡礼者)
焼失した本尊は今は近燐から寄進されたものだが暗がりのお堂のなかは見えなかった。
予定した4か所をお参りだけしてめぐり、観光なしに五時過ぎに帰ってきた。
友人の結願までにはあと四か所の巡礼地を残すそうだ。御利益があることを祈るばかりだ。