入笠山トレッキング

きょうは土曜日、昨日台風8号が関東をとおり過ぎて、いきなり暑くなった。
あとでみると甲府では36℃まで気温があがったと新聞に出ていた。
いい天気になったので、
朝5時過ぎに家を出て、
花の百名山、入笠山(にゅうかさやま)に行ってきた。
夏山シーズンのマイカー規制なので、
富士見パノラマリゾート(スキー場)からゴンドラに乗った。


ゴンドラは9時から操業なので少し早く着いてしまった。
ここのスキー場を夏にはマウンテンバイクのコースに仕立ててあり、
ヘルメットを着け完全武装した若者たちが大勢いた。


およそ八分で頂上駅に着いた。

ゴンドラからは正面には八ヶ岳の全容が見渡せる。絶景だ。

ゴンドラを下りておよそ十分ほど下ると、入笠湿原に着く。

鹿の害を防ぐために斜面や草原は網の柵で覆ってある。

クリンソウが花盛り、初めて見た)
登山道には色とりどりの野草が花盛りだった。
入笠山は日本原産のスズランで有名だが、季節は6月一杯で、すでに終わっていた。
地域で保護しているアツモリソウも花は終わっていた。

(この花の名前がわからない、サワギクかな)

フウロと白い蝶)

(キバナノヤマオダマキの群生)


(アヤメ・・だろう、ショウブとは花弁の模様がちがう)

(こちらはノハナショウブ
入笠山頂上1955mは山頂駅からおよそ1時間で辿りつく。
360度のパノラマビューで、南から北までの八ヶ岳連峰全山が一望できる。

いままでこの周辺の山をたくさん歩いているが、この巨大な八ヶ岳のすべてが見られる光景は初めての体験だ。
わずか1時間でこの眺望が得られるとは驚きだった。


南アルプス方面は左端が甲斐駒、右端が仙丈岳、中央奥がまだ頂上を踏んでいない間ノ岳だ。
中央アルプス北アルプスも遠くに見える。

運動不足ですっかり萎えてしまった身体には頂上で食べた冷たいゼリーは、また一味ちがって美味かった。
頂上から下って首切り清水を経て大阿原(おおあわら)湿原に足を伸ばした。
観光ルートから外れると人気(ひとけ)のない静かな散策となった。
気温がぐんぐんあがり真夏日になった。湿原もすでに夏の風情、白い綿毛になったサギスゲが群生していた。

(サギスゲ、ワタスゲのような派手さはないが群生すると圧巻だ)
大阿原湿原の最奥部からテイ沢を下った。


ウツボグサはまだ咲き始め)

テイ沢にはすぐ傍に大きなイワナが泳いでいた。しかも何匹もいる。
釣れたら楽しいだろうなあ。

(ミソサザイ、大きな声で啼いていた)
テイ沢と別れ、小黒川林道に入る。
入笠牧場を横切り、白蛇観音のまえの東屋で昼食をとった。


この観音様は林道開拓の際、作業をしていた自衛隊員の夢に白蛇が出てきて、
祀るようにお告げがあり探すと掘り起こした岩陰からレリーフがみつかって
入笠観音として祀られたそうだ。

ノアザミ

ゴンドラ山頂駅ー入笠山山頂(1955メートル)−首切り清水ー大阿原湿原ーテイ沢ー小黒川林道ー入笠牧場(白蛇観音)−ゴンドラ山頂駅の5時間のトレッキングだった。