鎌倉名越切り通しとまんだら堂やぐら群

久し振りに鎌倉散策に行った。
紅葉が最盛期で、北鎌倉の円覚寺前は大勢の人出だった。
歩いたのは北鎌倉から鶴岡八幡宮祇園山ハイキングコースを経て、
名越(なごえ)切り通しを通ってまんだら堂やぐら群を見学し、逗子までだった。


線路端のススキの穂ももう終わりに近づいていた。
鶴岡八幡ではイチョウがすっかり黄色くなっていた。
結婚式があって神官が雅楽を奏でながら新郎新婦を舞殿に導いていた。





源氏池には鴨や鵜やカモメがのんびりと浮かんでいた。


祇園山ハイキングコースは初めて歩く。
切り立った痩せ尾根の道は、結構登り下りの激しい道だった。
眼下には住宅地が見えるが、常緑樹の森が深い。
祇園山の見晴らし台からは湘南の海岸が見えた。

一旦道に降りて、安国論寺を超えて名越切通に入る。

薄暗い視界のない切通を進むとまんだら堂やぐら群に出た。
13世紀の遺構で未だに何に使われていたのか詳細がわからない遺跡だ。
首を切られた頭蓋骨や火葬場跡が発掘されているので死者を弔う施設だったようだ。
あるいは幕府に反旗を翻した武将達の処刑場だったのかもしれない。
これだけ大規模の施設なのに文献的な記録が残っていなはずがないので、
いずれ新たな発見があるのだろう。

石窟が150以上もある。こんな遺跡があることは全く知らなかった。
季節限定で公開されている。

逗子駅前の行きつけのつくし亭で生ビールで喉を潤して帰ってきた。