映画;君の名は。

予定されていたカンちゃんの運動会が雨で順延となり、時間を持て余して
久しぶりに映画を見に行った。
長編アニメーション映画「君の名は。」だ。
大変な人気になっているようで、映画館は連日満員のようだ。
テレビや週刊誌で盛んに取り上げられている。今日もすごく混んでいた。
ストーリーは思春期の男女が入れ替わり
隕石の落下から自然豊かな田舎の町を救う話だった。

予備知識なしに観に行ったので、かなり疲れた。
隣に座った母娘連れの母親は鼾をかいて寝ていたし、娘は暗い中で映画を見ずにゲーム機で遊んでいた。
監督は新海誠という新人で、光をいかした巧みな映像の処理が話題となっている。
難解ではあるがSFとしてはある意味で平凡な筋で、
見知らぬものどうしが時間の錯誤のなかで多くの人々の命を救う筋立てだった。
創作には作者の意図があるはずだ。
興業として成功することがビジネスとしての最低の条件だし、
エンターテイメント(娯楽)としての満足感を生み出さなければ結果はついてこない。
それでも果たしてこの作者は何をいいたかったのだろう、と考えてしまう。
あえて言えば、既視感のなかにある思春期の自己同一性の危うさと人の出会いの儚さだろうか。
映画を見たあといったん家に帰り昼寝をして、
午後またデパートに秋用の背広を買いに行った。