神戸

神戸に来て、ポートピアホテルに泊まっている。
続くときは続くもので、先週の富山に引き続きの出張だ。
朝8時過ぎの新幹線に乗りすぐにシャトルバスに乗って昼前にホテルに入り
日が暮れるまで会合があり終わって食事をして部屋で寝るのが仕事だ。


(残念ながら夜景が綺麗な街側とは反対向きの部屋だった)
立派なホテルで、ゆったりの部屋に一人で泊まるのはもったいない感じがする。
今日は朝から一箇所施設見学の予定がある。
一冊だけ本を持ってきて、電車の中で読んで来た。
先週から読み始めた荻原宏の「明日の記憶」という、
若年性アルツハイマー病になった主人公の小説だ。
この作者は最近直木賞をとった。
読み進むうちに背中が寒くなる。なんども読むのをやめようかと思ったが
例によって朝早く目が覚めて先ほど読み終えた。
昔訪ねた場所に迎えにきた妻を分からなくなったしまう主人公の姿が小説のエンディングだった。
う~ん、身につまされる。
明日はわが身かもしれない。
高層ホテルはカードキイで、カードに部屋番号が書いていない。
部屋に戻れなくなったらどうしよう、と不安になる。
旅に出たときに読む本ではなかったかもしれないなあ。