思い込み

日本は自然災害大国だと思って調べてみたら頻度ではインドが世界一で、
日本は五番目だそうだ。
ところが国土の面積は世界の1%しかないのに、自然災害の被害総額は
世界の11%を占めるとあった。
その点では自然災害大国であることに間違いはない。
局地豪雨の頻発した今年の夏だが、関東ではちょこちょこと地震も起きている。
かつて空前絶後の被害をもたらした関東大震災のあと、
国内の一流といわれる大学では地震の研究が盛んにおこなわれてきた。
地震の研究のはずがいつの間にか地震予知の研究と誤解されるようになり
近い将来発生が確実視されている南海・東海トラフ、首都直下型地震などで
正確な地震の予知が期待されている。
しかし、現在では直近の地震発生は予知できないというのが多くの専門家のコンセンサスのようだ。
今朝の新聞に政府は政策方針を地震予知から防災、減災に方向変換すると報道されている。
学者は誰も予知できるとはいっていないのかもしれないのに、
無知な一般人が誤解して可能だと思い込んでしまっただけなのだろう。
ところで、昨夜のプロ野球セリーグ戦では信じられないことが起こった。
横浜ベイスターズが対広島戦で逆転サヨナラの三連勝を収めたのだ。
これは横浜がまだ大洋ホエールズだったころから57年ぶりの快挙(怪挙?)だそうだ。
ことし抜群の強さを発揮して首位を独走する広島カープに三日続けて勝てるわけがないと
凡人はテレビのスイッチを切ってしまい半世紀ぶりの大事件を見落としてしまった。
この頃、人工知能が進歩があちこちでさかんに話題となっている。
すでに様々な分野で活用されていておそらく数年後には社会の仕組みに
革命的な変化がおこると予測されているし、今では誰でもがそう思っている。
しかし、その割には身近な天気予報が当たらないのが不思議でならない。
いまさらだが、人知を超えることがあるのが当たり前なのに気付くのである。
本当だろうかと疑う姿勢が基本なのである。
今朝は朝焼けが綺麗だった。
美しいものに感動できるのは人間の特権だろう。
あるいはこれも思い込みかもしれない。
人間特有のこの特質に注目して人工知能に感情を持たせる研究が進んでいるという。
今日は最高気温が35℃を超えるかもしれない。残暑である。