三島に鰻を食べに行った

今日は土曜日。
とくに予定もないし、天気はいいし、あてもなく車に乗って走りだした。
三崎にするか、修善寺はどうかと、行き先が決まらず右往左往したあげく、家内の発案で
箱根の山を越えて三島の三嶋大社にお参りをし、
そのあと三島名物の鰻を食べることにした。
愛車は一路、箱根に向かう。
とは言うものの、箱根から先の三島のことはまったく何も知らない。


箱根湯本を過ぎ国道一号線を走って行くとあたりは錦織りのような一面の紅葉だった。

盛りは少し過ぎたくらいだったけれど、とても綺麗だった。見事と言って良い。
考えてみると何度も来ている箱根だが紅葉の時季に訪れるのは今回が初めてだ。
近場にこんな綺麗な場所があるとは知らなかった。驚きだ。
これなら京都と比べても遜色ない。
車で来てしまったのでゆっくり写真が撮れないのが残念だ。
芦ノ湖に面した箱根神社の大きな赤い鳥居の脇の無料駐車場に車を停めた。
標高の高い元箱根あたりはすでに紅葉は終わっていた。
降りて歩き出すと静寂のはずの杉林に耳をつんざく爆音がうねりをもって響き出した。
今日はこれから芦ノ湖でモータボートのレースがあるそうだ。





杉木立のなかの箱根神社をお参りし、水しぶきをあげて湖面を疾走するモーターボートを眺めながら
湖畔を散歩したあと三島に向かた。
道は空いていて箱根峠を越え、三島の市街を眼下に見下ろしながら走ると
日差しはあるのに富士山は裾野からすっぽり雲がかかって見えなかった。
峠を下って行くと畑の中に大きな駐車場と日本一と書かれた吊り橋があった。
長さが400メートルあって日本一なのだそうだ。
こんなものがあるとは知らなかった。
富士山を目の前に眺めるために二年前に観光用に作られた吊り橋らしい。
入場料は一人千円!(高いなあ)。
生憎の曇り空で霊峰富士は全く姿が見えなかったのでsky walkはパス。

真新しい観光施設とそれを囲む畑に干された真っ白な大根がなんとも言えない風情だ。
三嶋大社は立派な神社だった。
雰囲気が少し出雲大社に似ている。縁結びの神様だろうか。
日がいいのか結婚式がいくつも行われていて、あちらこちらに新郎新婦の姿があった。


お参りを済ませて、道を歩いていた可愛い男の子三人を連れたご夫婦にどこかオススメの鰻屋はないかと聞いてみた。
教えてもらった鰻やは老舗の「すみの坊」だった。
皮はパリッと焼かれ、味は濃いめのたれで、身はふっくらで最高!


旨いなあ、至福の時とはこんな時だろうなあ(贅沢、贅沢)。
このあと新東名高速道に乗って一目散に帰ってきた。
帰宅するとハガキが届いていて、家内が喜んでいる。
一月の浅草歌舞伎の抽選が当たったらしい。