防災対策について

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照明、ラジオ、携帯用充電器

3.11 からわずか五日しか経っていない16日の深夜、なぜか目が覚めた。その直後にわずかな横揺れに続き大きな横揺れを感じた。時間はせいぜい数十秒だったと思う。揺れの感覚では震度3程度だと思った。

揺れが長かったので電気をつけようと枕元のライトに手を伸ばしたが点灯しない。 iPad を引き寄せてスイッチを押すがネットワークが繋がらないと表示された。Wi-Fiルーターの電源が切れている。テレビも点かない。

電気のブレーカーが落ちたのかと思った。起き上がって窓から外を見ると東側の建物には灯りがついているが、西側の住宅地は真っ暗だった。台所の水道は断水、トイレの水も流れない。玄関のドアを開けて集合住宅の中を見ると非常口の誘導灯もエレベーターも止まっている。停電だとわかった。

情報源はスマートフォンだけだった。NHKプラスを開くと、福島と宮城沖を震源とするマグニチュード7を超える地震が発生したとわかった。震源の位置は東日本大震災の時ときわめて近い。注意報に続いて、津波情報が延々と届く。

外から救急車のサイレンの音が聞こえてきた。街灯が切れ暗いなかに並ぶ屋根の間で赤いライトが点滅していた。見える範囲では火災は起きていないようだった。暗闇は恐怖を呼ぶ。いつまで停電がつづくのだろうかと不安になった。真っ暗な中、充電式のLEDライトを点けて明るさを取り戻した。旅行用に買っておいたものだ。

飲み水はペットボトル6本確保してあるから大丈夫。生活用水はベランダに30Lほど置いてある。トイレの水はこれでなんとかなるだろう。

食料はお米と燃料があれば困らないと思う。お湯を沸かすことできれば温かい飲み物が飲めるし、ご飯も食べられる。冷凍庫の中の食品が駄目になっても、レトルトカレーカップ麺もいくつか、冷やご飯用のお茶づけ海苔も常備している。燃料は卓上コンロと交換用のガスボンベでなんとかなるだろうし、キャンプ用のアルコールも少しはある。

こんな時に水や食料や燃料よりはずっと必要なのは情報に違いない。電気が途絶えるとテレビは使えない。電池式のラジオやインターネットにつなげられる機器の重要性をあらためて痛感した。充電さえされていればスマートフォンがリアルタイムに映像が確認できる一番心強い味方のような気がする。そのためにはいつも予備の充電器を満タンにしておかないといけないと思った。

災害はいつ襲ってくるか予測不能だ。交通網が遮断され、給水が止まり、電気が通らなくなっても、怪我さえしなければ3日間生き延びればなんとかなるだろう。

改めて、電源、照明、さらに情報を獲得するための通信機器の重要性を感じた。

まったく次元が異なるけれど、ウクライナでミサイル攻撃や砲弾の襲撃から避難している人々のことを思うと涙がでる。地震によるわずかな停電でも不安を感じるのに、いつ終わるともしれない理不尽な侵略による恐怖に晒されながら、地下壕や避難所で耐えている。多くの方々が絶望することなく、無事に生き延びてくれることを祈らずにはいられない。この残虐な行為をすぐにやめさせる手立てはないのだろうか。