松茸ごはんと秋の気配

まだまだ蒸し暑い日が続くが、台風の群発にともない関東では最高気温が35℃を下回る日がみられるようになって、ようやく真夏が終わる時期に近づいてきたことを感じる。秋の気配だ。

地元のお弁当の老舗「崎陽軒」で秋の季節限定のお弁当を売り出すという記事を見たので、デパート開店間際を見はからて買いにいったが、すでに売り切れの貴重品だった。なんとかひとつだけ購入して帰ってきた。

お昼ご飯はこの弁当なので、もうひとつは定番弁当の「秋味弁当」にした。値段は松茸ご飯弁当が千五百円、舞茸ごはんの弁当が七百八十円と大きな差がある。

お弁当だけでは寂しいので、帰りに近くのスーパーマーケットで松茸味のお吸い物の素を買って帰った。

ひとつだけゲットできた松茸ご飯の松花堂弁当は妻の分、私は定番の秋の弁当を食べた。松茸ご飯弁当には薄く切った松茸が一切れだけ入っていた。これが日本人の秋の味覚。その半分だけもらって大事に賞味した。舞茸味の秋味弁当も十分おいしかったが、ほんの少しだけ味わった松茸の風味もうまかった。

ささやかな庶民の贅沢こそ、歴史に残る文化だ(でももっと松茸食べたいな)。

いろいろとダメなことも多い国だけど、食べものの美味しい日本は、やっぱりいい国だね。