フランス映画

今日は名画座ジャック・アンド・ベティで、不思議な映画を観た(観てしまったというのが、正確かも)。
「ぼくを探しに」という仏映画。
2歳のとき両親の死に会い、以来言葉を失った若きピアニストが主人公。
一流ピアニストになることを夢見る伯母二人に育てられた彼に、
同じアパートに住む魔女のような婦人にハーブティを飲まされ、赤ん坊時代の記憶が蘇る。
若き父母の姿、幸福な海辺の景色。音楽とダンス、蛙の楽団。両親のプロレスショウ。落下するグランドピアノ。両親の死。
フランス映画らしいエスプリと、ふたひねりある物語展開に唖然とする。
フランスのアニメ作家が作った最初の実写映画だそうだ。
最近、映画をよく観る。暑くて日中の散歩がつらいからだ。
帰り道、映画館から野毛方面に歩いて行ってギリシア料理店「スパルタ」でランチを食べた。
明るい日差しに映える白と水色の店の外装が地中海(行ったことないが)を彷彿とさせたからだろう、初めての店に入った。
ギリシア料理は初めてだったけれど、どんな料理がギリシア風なのか判った気がした(一言でいえば、素朴というか・・・。)
・・・
このところ熱帯夜が続いて寝苦しい。
酒を飲んでいつもより早く寝ると夜中に目が覚めるので、小説を読んでいる。
村上龍「55歳からのハローライフ」(初老の男女の切ない話、読んで後味の悪い中編の連作)。
池井戸潤下町ロケット」(中小企業と巨大企業がしのぎを削ってロケットエンジンの開発に挑む痛快エンターテイメント小説、直木賞受賞作)。
筒井康隆「旅のラゴス」(不思議な筒井のSFワールド)。
脈絡のない読書が続きそうだ。