夏が終わる

奇怪な動きをする台風10号が関東直撃とならず、胸をなでおろしている。
こんな動きをした台風は今まで経験した記憶がない。このあと東北に上陸するとなると弘前のりんご農家が心配だ。
明日で8月が終わり、台風の襲来があるともう秋だと実感する。

昔、実家の庭には栗の木や銀杏の大木があって、秋に台風が来ると庭に小さな実が散乱していた。
大風がおさまった後で、落ちた実を集めるのが楽しかった。
停電がよく起こり、風の音を聞きながら蝋燭で過ごした夜はドラマチックで胸が躍った記憶がある。
いろいろ雑事があって、夏らしい体験も少なく(海水浴にも行かなかった)、夏が過ぎてしまうのは寂しい。
大雪山に行った後はずっと自宅周辺で過ごしているので、過ぎ去る夏への思いがいっそう募る。
少しセンチメンタルな気持ちになってしまう(まるで堀辰雄の「風立ちぬ」の主人公の心境のようだ・・・、なんてね)。
闘病中の義母の具合がよくない。

齢93にもなれば、何があってもおかしくないし、寿命もあるからこのあと難しい展開になる可能性が高いが、
叶うのであれば、またあの優しい笑顔が見たいと思う。
家にいることが多いので、乱読計画は順調に進捗中だ。