尾瀬ヶ原の花盛り

梅雨入り直後に尾瀬ヶ原に行った。
6月10日(土曜日)の尾瀬ヶ原は昼まで晴れ、午後から曇り、夜半から雨になり、
あわせて寒波の襲来で厳しい冷え込みとなった。
今年の尾瀬水芭蕉の当たり年だ。
湿原のあちこちで、あたり一面の眩しいほどの水芭蕉の群生に出会えた。
ほぼ毎年この時期に尾瀬ヶ原に来ているが、今年は格別だ。
こんな見事な水芭蕉は初めての経験だと言ってよい。





(竜宮小屋前の完璧なザゼンソウ

リュウキンカの満開にはまだ少し早い感じだった)

(見晴らし十文字の山小屋の前には雪が山積み)

(キャンプ場はまさに一人用のテント村状態)
今回の尾瀬ヶ原は見晴らし十文字でテント泊にした。
理由は今回の尾瀬探訪の目的が尾瀬の夜景を撮ることでもあったからだ。
初めての星空の撮影は技術不足で難渋して、まともな写真は数枚も撮れなかった。
おまけに想定外の満月で明るすぎて星が見えない。
かじかみながらなんとか撮れたのが下の写真だ。

冷え切ってテントに戻ったが、寒くて夏用シュラフでは朝までまったく眠れなかった。
朝起きてみると池塘には氷が張り、テントに着いた水滴も氷の塊になっていた。
二日目の6月11日(日曜日)は快晴だった。


(旭光に映える至仏山





(初めて見たホオアカ)

(ひっそりと咲くショウジョウバカマ

(美しい緑陰)
何度行っても尾瀬は美しい。
しかしその美しさを写真に固定するのは非常に難しい。
今回は400枚以上の写真を撮った。
でも納得できるものはほんの数枚あるか、ないかだった。
重いレンズとカメラをぶら下げて行っても、もっともよく撮れているのはコンデジ(いわゆる馬鹿チョン)の写真だった。
つくずく写真の奥は深いと感じる。