冬の足音

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季節が秋であることを忘れそうになって沖縄から帰ると関東はやっぱり寒い。

冬が近づいてもう沖縄をはじめ日本列島はインフルエンザの流行期に入ったようだ。

今年は早々と先月末にワクチンを打ってもらった。

全国の天気予報をみると北海道新ひだか町では連日最低気温が零下となっている。

20日から21日にかけて北海道に続いて本州でも山形や仙台で初雪が降った。

東北地方ではもうあちこちで雪虫が飛んでいるのだろう。

昔、津軽で暮らしていた頃、どんよりとした晩秋の曇り空の下を飛び交う雪虫を目にすると間近に迫った長い冬の到来に気分が暗くなったことを思い出す。

日中の太陽の位置がだいぶ低くなって東側も西側もベランダのフェンスを越えてプランターに光が当たる時間が短くなった。

窓に貼った朝顔のネットをかたずけ、チューリップと水仙の球根を植えた。

花がないと寒々としているのでピンクと白の花をつけた古都さくらを四株植えた。

長期予報ではこの後寒気が弱まるらしい。

アキノワスレグサ

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今帰仁城跡の斜面に濃いオレンジ色の花を見つけた。

ニッコウキスゲに似ているが色が濃い。

調べてみるとアキノワスレグサという名前の花だった。

亜熱帯の沖縄にいると秋を忘れそうになる。

夏と冬の間の短い間に咲く花なのでこの名前なのだろうか。

ニッコウキスゲと同じ種の花で、

沖縄ではクヮンソウ、あるいは眠り草と呼ばれている。

催眠作用があり、古くから不眠症の治療に用いられてきた薬草だという。そのまま食べるとおなかを壊すので加熱して食べる、あるいは煎じて飲むという。

沖縄ではよく知られた花で、今帰仁がこの花が咲くことで有名らしい、

花言葉は忘れ物。

日に日に物忘れのすすむ身には忘れられない花になった。

・・・でも、きっとすぐに忘れてしまいそう・・・。

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世界遺産の入口で昼寝をする猫)

 

誕生日は定期観光バスに乗って

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今日は六十代最後の誕生日。

那覇市は今日もいい天気だ。最高気温は27℃近い真夏日だった。

長袖シャツに厚手のジーンズでは暑くて辛かった。サングラスなしでは眩しくて外を歩けない。

今日は旅行先で人生二度目の定期観光バスに乗った。

朝八時半に沖縄定期観光バスセンターを出発。

万座毛(まんざもう)、ホテルのランチバイキング、美ら海水族館今帰仁(なきじん)城址をめぐり、最後にナゴ・パイナップルパークお土産センターを訪れた。今帰仁城址は今回が初めての観光だ。

万座毛は超近代的な観光施設建設中で白い塀に囲まれていた。

ホテルのランチは中国人の観光客でごった返していて、なかなか料理にたどり着けない。

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(後ろの島が伊江島

美ら海水族館では、童心に帰ってイルカのショーに拍手して、何度見ても感動する巨大なジンベイザメの悠々と泳ぐ姿に見とれてしまい集合時間に遅れそうになる。

今帰仁城址では美しい石垣の上から群青の海を眺め、五百年の時空を超える歴史ロマンに思いをはせた。

パイナップルパークは子供騙しのような、猫の額も無いようなほんの小さなパイナップル畑を巡り、おきまりの土産コーナーでは、東南アジア産ののドライフルーツ売っていた。

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今帰仁城跡)

牧志に帰ってきたのはすっかり日が暮れて暗くなった午後六時半過ぎだった。

定期観光バスでは、一日中、バスガイドさんがあれこれと説明してくれる。

右を見て、左を見て、と忙しいが、歴史や由来、逸話や秘話など、多彩な説明があって、レンタカーを運転して各地を回る観光旅行とはひと味違う。

居眠りもできるし、よそ見をしたり、インターネットを覗いたりの、楽々の観光旅行だ。

これはこれでなかなかいいものなのである。中学校の修学旅行を思い出す。

夜バスを降りて、沖縄のソウルフードで今回まだ食べていない一品をを探して国際通りをウロウロする。なかなか見つからず、結局、定番の花笠食堂に行ってありついた。

ナーベラー、ヘチマ料理。沖縄でしか食べたことがない。

三十六年前、学会発表のために沖縄を始めて訪れ、大道(だいどう)通りに今もある沖縄ホテルに泊まった。

初めて口にした泡盛で前後不覚に悪酔いしてしまい財布をなくした苦い思い出が記憶の底から蘇る。

この沖縄訪問で食べたゴーヤーチャンプルーとヘチマ料理の衝撃は今でも鮮明に覚えている。

経験したことのないゴーヤーの苦味。なんとも言えない青臭いヘチマの味。まさに未知との遭遇だった。

沖縄の人々は本土では全く想像つかないものを食べていることに驚いた。

ソウルフードとは何か、と問われれば、まず沖縄で食べたこの二つの料理を思い出す。

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ナーベラーと島豆腐の炒め物、テビチの煮込み、ミミガーと大根の酢の物)

 

離島フェア2019

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連日、最高気温25℃を超える夏日が続く那覇

毎年一回国内の各地で開催されるJACHRIの会合は無事二日間に渡る日程を終了して閉幕した。

この会に出席するのは今年でちょうど10回目だ。そろそろお役目も引退の時期だろう。

天気がいいので延泊して観光することにした。

今回の会合主催者は沖縄は11月が観光のベストシーズンだと挨拶で述べていた。

それでもこの気温で、少し歩くと汗を掻いてしまう。

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(参加者から集まった首里城再建のための募金に謝辞を述べる当番幹事)

国際通りの外れのバスセンターから旭橋を越えて沖縄セルラーパーク那覇で開催されている「離島フェア2019」まで歩いて行ってみた。

沖縄県には多くの島嶼がある。

その距離感を本州に例えると、東は伊豆半島から西は長崎に及ぶという。

小さな島に暮らす人々は自然と共生し、歌を歌い伝統の踊りを踊って、厳しい環境の中で逞しく生きている。

さまざまな理由で島を離れ沖縄本島に暮らす島ンチュが懐かしい故郷の匂いを求めてこの催しに足を運んでいるのかもしれない。

広い会場は多くの来訪者で賑わっていた。

野外ステージでは離島出身の歌手たちが島の言葉で歌を歌い、離島の風を来場者に届けていた。

夕焼け空の下で、憧れの東大東島の名物ラム酒を買い、北大東島産のジャガイモの焼酎を飲んだ。

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(東大東島のラム酒

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北大東島産ジャガイモの焼酎。鰆の南蛮漬けを肴に)

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首里城焼けた

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常春の国、沖縄。

二年半ぶりに昨日から那覇にいる。

沖縄に来れば、いつも立ち寄る紅色の首里城が焼けてしまった(10月31日)。

今朝は朝一番で首里城に行ってみた。

火事の検証が続いていて公園内には入れなかったが、多くの観光客が手を合わせて再建を祈っていた。 

龍潭の池越しに焼け落ちた北殿の屋根が見えた。

一日も早く復興できることを心から願う。

沖縄は海に囲まれた島国日本の魂である。

いやさかに栄えてもらいたい。

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勉強机を購入

もうすぐ誕生日。

誕生日祝いに自分用の新しい勉強机を買った。

古希まであと一年、人生もいよいよ第四コーナーを曲がりホームストレッチに入る。

意外とこれが長いのかもしれないし、あっという間かも知れない。神のみぞ知る領域だ。

そこで人生後半の充実に備えて、あらためてコツコツ勉強することにした。

勉強することはたくさんあるが、この際自分の歩んだ道をもう一度しっかり振り返ってみることにしたい。

色々教科書を買い込み、新人社会人のように頑張るのだ!

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第7回宇宙エレベーターロボット競技会全国大会を観戦

11月4日(月)(振替休日)に開催された第7回宇宙エレベーターロボット競技会全国大会を観戦しに行ってきた。

もう小学五年生になった孫のカンくんが予選を勝ち抜いて出場するからだ。

会場は神奈川大学横浜キャンパス。競技は朝十時半過ぎから始まった。

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小学生の部と中高生の部がある。

カンくんは仲間三人とともに小学生の部に参加する。

LEGOブロックで組み立てたロボットを空中4メートルの高さの宇宙ステーションからぶら下がったテザーを登らせ、制限時間五分の間に、地上からステーションにいくつのピンポン玉をあげ、ステーション内のピンポン玉をいくつ回収できるかを競う。

ロボットの構造やプログラムをそれぞれのチームが独自に考え、ピンポン玉の数に加えてロボットの重さや速さを競う。

二回競技を行い、成績の良い方が最終得点になるルールである。

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(いよいよ次がカンくんチームの1回戦だ)

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(テザーにロボットを装着中)

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(残念ながら一回戦はアームがうまく開かなかった)

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(2回戦前の車検)

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(会場は選手やスタッフ、観客で大賑わい。2階、3階からも観戦できる)

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(2回戦は無事成功)

途中でロボットが止まってしまったりステーションに引っかかってしまうトラブルに遭遇するチームが続出。

カンくんのチームは一回戦でロボットのトラブルで0点だったが、二回戦ではまずまずの成績で出場18チーム中、6位に入賞した。

緊張したせいかカンくんは前日から風邪をひいてしまい、当日は熱が出て、風邪薬を飲んでの出場だった。

それでも入賞できてよかった。目標は5位入賞だったようなので、そこそこ満足して帰ったようだ。

またひとつ成長の階段を登ったようだ。一日一日、たくましくなる。